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ドーミークッキングスタジオ


別にお料理ブログというわけではありません。
by marifuton

Japanese Lessons(後半)

昨日UPしたThe Economistの記事の続きです。翻訳はなかなか楽しいのぉ。


資産価値は下落したが、負債の額は変動しなかった。このことは、バランスシートの衝撃吸収材の役割を果たす、株価の下落を意味した。負債が引き起こした問題を、株式が引き受けることとなったのである。ドイツ銀行によると、銀行株はダウ株価指数で2007年比60%以上下落している。株価が95%以上下落した銀行もある。

ほとんどの場合、資産価値下落の衝撃吸収には株式だけでは不足していた。そのため、政府は銀行株の買入れによる介入を行った。米国でも欧州でも、政府が金融部門の後押しをしたのである。こうして、バランスシートは回復した。第二の教訓は生かされたかのように思われた。

しかし、負債の整理は問題の所在を変えただけであった。政府は救済措置のために資金を借入れた。銀行のバランスシート回復は、政府の財政赤字拡大によって賄われたのである。米国における銀行への支援額はGDPの5%にあたった。英国では、業績不振に陥った銀行への資金注入額はGDPの9%にものぼった。その上、家計の負債は依然として大きいままであった。

日本からの第三の教訓は、強力な経済刺激を見つけることである。成長経済においては、負債が大きくても必ずしも問題とはならない。家計を例に取ってみよう。高額なローンも、稼ぎ手の収入が利子を払い、貯蓄に回す分がある限り、問題はない。また、賃金はインフレとともに上昇するが、負債は過去の価値から変動しないため、インフレも家計を助けることになる。

日本の例を追うように、各国の中央銀行は新規に発行した紙幣で株式を購入する「量的緩和(QE)」を行った(図左下参照)。これは株価を上昇させ、利回りの抑制し、負債を管理可能にすることを目的とするものである。危機後の量的緩和政策は日本の例よりも思い切ったもので、社債の利回りは実際に下落した(*4)。

政策立案者たちは日本の教訓を活かしたとは言え、それでもなお、今後5年間を不安に思うのには十分な理由がある。米国と英国においては、主に二つの懸念材料がある。ひとつは、財政面からの景気刺激策が十分ではなかっただろうことで、イギリスにおいては経済が回復する前に景気刺激策が取下げられてしまったことである。銀行を救済したために、政府は財政赤字を削減しようとしており、景気刺激策のための支出は難しい。野村証券のリチャード・クーは、日本の経験は、民間の貯蓄を吸い上げるには、政府は借り入れを増大させなければならないことを示している、と考えている(*5)。

二つ目の懸念材料は、政府の救済措置は長期にわたるコストとなる可能性があることである。不健全なバランスシートは、ビジネスモデルの疲弊の表れであることもある。その場合には、非生産的な企業経営を整理する、経営破綻の方が良い選択肢となる。日本は経営不振に陥った企業を、あまりにも多く存続させ過ぎた。米国と英国が同様の道をたどっている兆候がある。米国政府による企業への救済措置は、銀行、保険、自動車産業の928社に対して行われ、総額6千億ドルにものぼるのである。英国は、国内の4つのメガバンクのうち2つの株式を大量に保有しているが、売却できる明確な見通しはない。

ユーロ圏はさらに危険な状態にある。ユーロ圏の経済回復は悲痛なほど遅く(図右下参照)、経済予測は実に厳しいものである。8月1日に発表された統計によれば、ドイツ、フランス、イタリアの製造業は、以前よりも高い割合で縮小している(それによって英国経済も下方に引っ張られている)。そして、不十分な景気刺激策と産業のゾンビ化に加え、日本のもう一つの特質――すなわち政策の不決断――がもたらされるかも知れない。8月2日、マリオ・ドラギECB総裁は、統合救済策の一環として、ECBは再び株式の購入をする用意があることをうかがわせた。欧州が日本の二の舞になるのを防げるのかどうか、確信を持てない投資家の心理を反映して、株式市場は当初下げを記録した。

*4 原文では文末に(see Buttonwood)と書かれている。buttonwoodはアメリカスズカケノキであるらしいが、大文字で始まっているので企業等の固有名詞であろうか??
*5 governments should increase borrowing to mop up private sector savings とある。
  mop up の意味がよく把握できなかった。
# by marifuton | 2012-08-28 22:34 | おべんきょう

Japanese lessons (前半)

久しぶりに、英語と経済のお勉強をしようかな〜、と思い立ったので、英エコノミスト誌の記事を翻訳してみようと思います。
ちなみに、The EconomistのスマホアプリはEditor’s Highlightが無料で読めてとってもおすすめであります。
とりあえず半分できたのでUP。わからなかった表現や翻訳の難しい個所、誰か教えてくれたらいいな〜〜

The Economist
http://www.economist.com/node/21559952

The global crash
Japanese lessons
After five years of crisis, the euro area risks Japanese-style
economic stagnation
Aug 4th 2012

日本の教訓
5年にわたる危機を経て、ユーロ圏は日本型不況に陥る危険がある

5年前、全てはバラ色に見えていた。投資家や主な中央銀行の2007年8月第1週の予測では、欧米では2-3%の経済成長が見込まれていた。しかし、2007年8月9日、全てが大きく変わってしまった。フランスのBNPパリバ銀行がサブプライムローンへの投資で大きな損失を出したことを明らかにした。そして同日、ヨーロッパ中央銀行(ECB)は950億ユーロ(当時のレートで135ドル)もの緊急流動性供給を強いられた。こうして、金融危機が始まったのであった。

危機の初めの1年は、政策立案者たちは日本を手本——いやむしろ、警告として捉えていた。日本のバブル崩壊は1991年から2001年までの「失われた10年」をもたらした。日本の例からは、一般的に3つの教訓が導かれている。第一に、日本型の経済不振を避けるためには、迅速な対応が不可欠であること。第二に、ぼろぼろになったバランスシートを正常に戻すこと。そして第三に、大胆な経済刺激策を打つこと、である。日本を基準とするのであれば、米国と英国は(mixed
record *1)である。ユーロ圏は、日本のようになりつつあるかのように見える。

債務が増大するのには時間がかかる。米国の消費者の例を見てみよう。2000年には、債務はGDPの約70%であり、年に約4%のペースで増加し、2007年にはGDPとほぼ同額までになった。これは欧州の銀行や政府でも同様であった。債務は徐々に、膨大になっていった。莫大な債務の山が築かれていたことに気づくのは、決して難しいことではなかったのである。

金融危機は、サブプライム問題が広範囲に波及するという認識によって勃発した。資産の多くは購入価格よりも市場価値が下落した。債務は持続不可能に見え始め、利回りが急上昇した。これはすなわち、長期にわたって債務の積み増してきた政府、消費者、銀行は突然、莫大なコスト増に直面することになった。返済期限が来れば、以前よりはるかに高利でリファイナンスしなければならなかったからである。

危機への対応は素早かった。2008年末までに、米連邦準備銀行、ECB、イングランド中央銀行は政府金利を大幅に切り下げた。企業および消費者の急激な債務負担増加を相殺するためであった。利下げは日本の例より素早く行われた(図・右上参照)。第一の教訓は生かされたように思われた。

資産価値の下落は、多くの銀行や企業にとって、負債が資産を上回るということを意味した。日本の経験から、次に取り組むべきはこれら債務超過となったバランスシートを正常に戻すことだと導かれる。そのためには3つの選択肢があった——債務にたいする再交渉(*2)、流動性を上げること、そして経営破綻である。

バランスシート再生の努力により、負債投資家が最も力を持つようになった。債務は大いに称えられ、報酬を得ることとなった(*3)。事実、ドイツ銀行の最近の調査報告で、ハイリスク・ハイリターンの負債投資家にとっては、危機後の5年間は栄光の5年であったことが示されている。米国における銀行株は31%、欧州では25%もの利益を生みだしたのである。


*1 mixed record 何を意味するかわからなかった
*2 renegotiate 契約者により得られる過剰な利益を制限する、または取り戻すために条件を改定すること。日本の経済用語で対応する言葉があれば教えてください。
*3 Debts have been honoured. 直前の文で debt investors have reigned
supreme. となっており、王位や名誉といったイメージの言葉を用いて比喩的に状況を説明していると思われる。翻訳が難しいです。
# by marifuton | 2012-08-27 22:07 | おべんきょう

チャリ旅!

会社の同僚の子と二人で、東和町までサイクリングに行って来ました。

仕事→女子会→3次会までやって4時に解散
→からのサイクリングという強行軍(笑)

東和町までは片道約13km。
お天気も最高、農作業も本格的に始まって、桜が満開の道をほのぼの走ってきました。

お昼は フォルクローロいわて東和 というレストランの「いわて牛のすき焼き丼」(1300円)。

チャリ旅!_b0244195_23313248.jpg


上に乗っているのはメレンゲ!
すき焼きだけれど、同時にトマトのさっぱり感+メレンゲの軽い食感も楽しめ、ランチにぴったり。美味しかったです(*^^*)


その後、萬鉄五郎記念美術館へ。
萬鉄五郎は東和町出身で、キュビズムやフォーヴィズムの手法を導入した洋画家。
印象派っぽいものやゴーギャンぽいもの、キュビズムなど、これが全部同じ人かと思うほど、色々な手法の作品が展示されていました。

「もたれてたつ人」が良かったです。
…複製だったけど。

企画展の「創作版画の系譜」では、舞田文雄の作品がとても素敵でした。
濃淡のない白黒の版画の、のぺっと感がすごく生かされているというか、色の制限ゆえに表現の幅が広がってる感じでした。
多色刷りは逆に、色が自由な分、題材や形で自由さを求めている感じで、面白かったです。
あと高杉克己の作品も良かったかな。

美術館隣の、蔵カフェで一服。

チャリ旅!_b0244195_2331338.jpg

チャリ旅!_b0244195_23313440.jpg


さらに愛宕神社でちょっとお花見。
地元では種蒔き桜、と呼ばれるちょっと有名な桜だとか。

チャリ旅!_b0244195_23313532.jpg


ゆるゆる走って花巻に帰ってきて、イギリス海岸でまたお花見。
北上川沿いにずーっと桜並木!!
綺麗でした。


いい運動にもなったし、美味しいものも食べれたし、ちょいアートに触れられたし、お花見もできたし、いい休日でした☆

明日からあと3日仕事行けば東京帰れる!
楽しみ♪( ´▽`)
# by marifuton | 2012-04-29 22:37 | おやすみ

相棒

相棒_b0244195_209716.jpg

本日、新たな相棒をゲットしました。

ルイガノのクロスバイク。


持ってみて軽さにびっくり!
快適です。

というわけで明日から自転車通勤です(*^_^*)
実はすごく近いけど……

そろそろスキーシーズンも終わりに近づいてきたので、週末にちょっと遠出するのもいいなぁ。
ゴールデンウィーク付近には、桜で有名な北上の展勝地にも行ってみたいですね。
# by marifuton | 2012-04-08 20:09 | おやすみ

花巻バーガー

花巻も少しずつ暖かくなり、着実に春が近づいています。
それによってついに土曜日も出勤になり、週に一日しかスキーができないという。

そんな中、花巻でなかなか美味しいパン屋さんを発見♪( ´▽`)
ミッシェルというパン屋さんです。
外観もとても可愛らしく、暖かくなればテラス席も気持ち良さそうです。

先日はバゲットをいただきました。
割ともちふわ系、ほんのり甘くて日本人好みの味です。
チーズと一緒におつまみにしたり、アボカドディップとハムのサンドイッチつくったりで、久しぶりのパンにとても満足。


今日は、名物らしい花巻バーガーを試してみました。

花巻バーガー_b0244195_20563181.jpg


花巻バーガーは新しいご当地グルメを作ろう!ということで、花巻の食材をふんだんに使い、市内のパン屋さん6軒でそれぞれ出しているそうな。

特徴はお肉を使っていないパテ。
なんとおからとこんにゃくだそうです。

感想は…
レタスが甘くて美味しかった←

おいしいし、軽く食べられるしヘルシーだけれど、パンもパテもなんとなくぼんやりして、今ひとつ印象の薄いまま終わってしまった感が。
ご当地グルメとして名を馳せるためにはもう一歩何か必要ですね。今後に期待。

でも何と言ってもこのパン屋さん、食パンが美味しいのが素晴らしい。
花巻産の小麦を使った山型食パン、とても美味しいくて朝ごはんが楽しみになります(*^^*)
# by marifuton | 2012-03-13 20:25 | おゆうはん
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